81-888 遺影前に置いた最後の本が見当たらないんです。

先月辺りから、弟子入り志願メールが相方に届いていたんです。
私も相方もここを知っているので、スルーの方向で対応していました。
（〆切りが近い事もあって、正直真剣に対応している余裕がなかった）
そして、その時の原稿もしっかり本になり、イベントを目前に控えた先週。
相方が、交通事故で他界しました。
葬儀はイベント前に終わりましたが、私はイベントを休むつもりでした。
しかし、相方母が「娘の最後の本だから」と、イベントに出る事を勧めてくれました。
相方の事を書いたペーパーを簡単に作り、当日は半分泣きながら売り子して……。
当たり前ですが、その時は厨の事なんて欠片程も頭にありませんでした。
イベント後、報告と線香のために、私は相方宅へ寄りました。
すると、玄関先にやたらと大きなピンクの旅行鞄が置いてあったのです。
相方母に通されてみると、相方の遺影のある部屋に厨がいました。
涙で厨の顔はグチャグチャでした。線香何本もあげてあって。
そこまでだったら、甘いかも知れませんが、まぁ許せたんです。
ところが、遺影前に置いた最後の本が見当たらないんです。
本だけではなく、相方が愛用していたペンとか、クリアファイルとか……
その他、私と描いた落書きなんかもみんな綺麗に無くなっていたんです。
初七日もまだで、祭壇もあり、そこにしっかり飾っておいたのに。
厨が、全部盗ってました。手持ちの鞄の中から全部出てきました。
勿論、身体検査の後、怒って叩き出しました。
私も情けなくて悲しかったですが、相方母が気の毒で………。

長々と愚痴をこぼしてすみませんでした。
でも、吐き出したおかげで少し気分が落ち着きました。
どうもありがとうございました。