53-836　撃退・お父さんは893兼地元の名士

というのも幼なじみのＷが893の娘でした。まあ、お父さんは893兼地元の名士
という感じの土建屋のオヤジさんなんですが、外見はどこからどう見ても893。
Ｗは大学から東京へ出て、そのまま就職しながら同人活動してたのですが、
やってたジャンルが男性向けエロで、Ｗがかなり美人だったので、やはりカンチガイ
する奴がいたようです。
中でも特に常連でもあったＡという男がかなりヤバイ奴で、Ｗはエロをやり始めて
からは住所は非公開、通販も振り替えにしていたのですが、それ以前のジャンルは
やおいだったので、そっちの奥付には住所を載せていました。Ａはそっちの本から
彼女の住所をつきとめ、電話をかけまくり、ついには「遊びに行くね」宣言。
何度断っても「行く」というので、ついにＷは父親に相談し、Ａに遊びに来て
いい旨返事しました。父は黙って当日彼女のマンションを訪れ（部下数人皆さん
強面）、彼女とともにＡの来訪を待ちました。
やがて上機嫌でＡが訪れます。ドアを開けたのは、父の部下。慇懃に挨拶した
そうですが、Ａはその時点で引いてます。何を思ったのか、Ａはカメラやビデオ
カメラまで用意してました。
強面のお兄さんにリビングまで案内されたＡ。父と対面です。Ｗの父は、普通は
作業着かシンプルなスーツなんですが、その日は娘のためにダブルのピンストラ
イプのスーツに太い銀のネクタイ、黒のシャツを着ていたそうです。部下の方も
Ｗが選んであげた派手なアロハを着ていたそうです。
Ａはすでにガチガチでしたが、父はにこやかに対面し、わがままな娘だがよろしく
と告げたそうです。ただ、わがままだが、自分にとってはかけがえのなに可愛い
娘、仇やおろそか、遊びで付き合うなどもってのほかだと思っている。その点、
あなたなら大丈夫そうだ、と念まで押し、Ａが持っていたカメラで親子記念撮影
までさせて、住所はこちらへ、とずっしり重い名刺を渡し、Ａの住所、電話、名前、
大学などを聞き出して、手みやげ持たせて帰したそうです。

以降、Ａは姿を見せなくなったそうです(笑)